WordPressの多言語化プラグイン「TranslatePress」に、第三者が不正なスクリプトをWebページへ埋め込める脆弱性が報告されました。
TranslatePressとは?
TranslatePressは、Webサイトを実際に表示しながら文章を翻訳できるプラグインです。
手動翻訳のほか、AIやGoogle翻訳などを利用した自動翻訳にも対応しています。WooCommerceの商品ページ、フォーム、テーマ内の文章なども翻訳できるため、海外向けの企業サイトやネットショップなどで利用されています。
管理画面だけでなく、実際のページを見ながら翻訳内容を調整できる点がメリットです。
2026年10月16日時点の有効インストール数は400,000以上です。
WordPress.org
今回の脆弱性について
今回の問題は、コメント内のリンクとTranslatePressの翻訳処理に関係しています。
コメントの内容を適切に無害化できない場合、不正なJavaScriptがページ内に保存され、訪問者がそのページを表示した際に実行される可能性があります。
ただし、攻撃成立には次のような条件があります。
- 少なくとも1つの投稿で、コメントが承認なしで公開されること
- TranslatePressで第2言語が設定されていること
すべてのTranslatePress導入サイトが同じ条件で攻撃されるわけではありません。
Wordfence
影響バージョンと対策
3.3.7以前が対象で、3.3.8で修正されています。
開発元の公式変更履歴にも、今回のXSSに対応した修正が明記されています。
利用中の場合は、3.3.8以降へ更新してください。更新後は言語切り替え、翻訳済みページ、コメント表示、翻訳エディターの動作を確認しましょう。
また、コメントを承認なしで公開している場合は、承認制への変更も検討するとよいでしょう。
多言語サイトでは、通常のページ表示に加えて翻訳処理が行われます。コメントや外部入力を扱う機能についても、定期的な更新と設定確認が重要です。
公式情報: WordPress.org — TranslatePress 脆弱性情報: Wordfence — CVE-2026-107768
