【2026年10月】Bricksforge 3.1.8.9以下に重大な脆弱性。早急なアップデートを

WordPressのページビルダー「Bricks」の機能を大きく拡張できるプラグイン「Bricksforge」。

2026年10月、Bricksforge 3.1.8.9以下に、ログインしていない第三者から任意のファイルをアップロードされる可能性がある重大な脆弱性が公表されました。CVE番号はCVE-2026-85097、CVSSスコアは**9.8(Critical)**です。脆弱性情報では、temporaryFileUploadsの処理を悪用した未認証の任意ファイルアップロードとして報告されています。
条件によってはPHPファイルなどをサーバーへ設置され、コード実行につながる可能性があるため、Bricksforgeを利用している場合は優先して確認しておきましょう。

Bricksforgeとは

Bricksforgeは、WordPressのページビルダー「Bricks」にさまざまな追加機能を提供する拡張プラグインです。
Bricksだけでも自由度の高いページ制作ができますが、Bricksforgeを追加すると、

  • 高機能なフォームを作成する「Pro Forms」
  • 外部APIとの連携
  • アニメーション
  • ページ切り替え時の演出
  • メールデザイン
  • WordPress管理画面のカスタマイズ
  • フォーム送信内容の保存
  • 動的データの利用

など、多くの機能を追加できます。

今回の脆弱性に関係しているのが、この中のPro Formsのファイルアップロード処理です。

なお、BricksとBricksforgeは別の製品です。

Bricksを利用しているだけで、今回の脆弱性の対象になるわけではありません。

WordPress管理画面のプラグイン一覧に「Bricksforge」が入っているか確認してみてください。

Pro Formsってどんな機能?

Pro Formsは、Bricksの編集画面を使って自由度の高いフォームを作成できるBricksforgeの機能です。

一般的なお問い合わせフォームだけでなく、

  • ファイルアップロード
  • 投稿の作成や編集
  • Webhook
  • PDF生成
  • 計算フォーム
  • 動的な入力項目

などにも対応しています。特に、デザインをBricks側で細かく調整しながら高機能なフォームを作りたい場合には、使い勝手のよい仕組みです。その一方で、ファイルアップロードはサーバーへデータを受け入れる機能でもあります。
今回は、その処理に関係する重大な脆弱性が見つかっています。

ログインしていない第三者からファイルをアップロードされる可能性

今回の問題は、Bricksforgeが一時アップロードファイルを扱う処理に関するものです。
攻撃者はWordPressへログインしている必要がなく、外部から細工したリクエストを送ることで、任意のファイルをアップロードできる可能性があります。
ファイルアップロードの脆弱性で特に怖いのは、サーバー上で実行可能なPHPファイルなどを置かれてしまうケースです。

サーバー環境などの条件にもよりますが、攻撃に成功すると、そのファイルを通してサーバー上でコードを実行され、サイトの改ざんや不正な操作などにつながる可能性があります。
今回は、「時間があるときに更新」ではなく、できるだけ早く対応したい脆弱性です。

3.1.8.10以降へ更新を

今回の脆弱性は、Bricksforge 3.1.8.9以下が対象です。利用している場合は、バックアップを取ったうえで3.1.8.10以降の修正版へ更新しておきましょう。

現在Bricksforgeでは4.0系も公開されています。公式の4.0.0変更履歴では、3.x系列で行われた最新のセキュリティ修正を4.0にも含めていることが案内されています。

4.0系へ更新する場合は少し慎重に

Bricksforge 4.0は、単なるセキュリティ修正版ではなく、大きめの機能変更を含むメジャーアップデートです。

たとえば、

  • 設定画面の大幅な再設計
  • API Query Builderの強化
  • Email Designerの刷新
  • Animation Panelの再構築
  • Bricks 2.4への対応
  • Pro Formsの機能追加

など、多くの変更が行われています。

そのため、3.xから4.xへまとめて更新する場合は、可能であればステージング環境などで確認してから本番環境へ反映するのが安心です。

  • お問い合わせフォーム
  • ファイルアップロード
  • フォーム送信メール
  • Webhook
  • 投稿作成・更新処理
  • Bricksとの連携
  • ページ表示

などを確認しておきましょう。

古いバージョンを使っていた場合はサイト内も確認

3.1.8.9以下を公開状態で利用していた場合は、アップデートだけでなく、念のためサイト内も確認しておくことをおすすめします。

特に確認しておきたいのは、

  • Pro Formsを利用しているか
  • ファイルアップロード機能を利用しているか
  • Bricksforgeの一時アップロードディレクトリ
  • 見覚えのないPHPファイル
  • PHPに見せかけた画像など不審なファイル
  • 不審な管理者アカウント
  • 最近変更されたファイル
  • アクセスログ

などです。

Bricksforgeのファイルアップロード処理では、WordPressのuploads配下に一時ファイルを扱う仕組みが存在することも確認できます。身に覚えのないファイルがある場合は、単純に削除するだけでなく、アクセスログやWordPressのユーザー、ほかのファイルにも不審な変更がないか確認したほうが安全です。

Bricksforgeは、Bricksを使ったWordPress制作をかなり便利にしてくれる高機能なプラグインです。Bricksforgeを利用している場合は、バージョン確認 → バックアップ → 修正版へ更新 → Pro Formsなどの動作確認まで、できるだけ早く行っておきましょう。

また、古いバージョンを使用していた場合は、不審なファイルやユーザーがないか一度確認しておくと安心です。便利なプラグインを安心して使い続けるためにも、重大なセキュリティ更新は早めに適用しておきましょう。